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キュートな美女、ナタリー・ウッドの作品から3本




 ナタリー・ウッドが亡くなって30年経った。最近のニュースによると彼女の死因、水死について他殺ではないかとの調査がカリフォルニアの警察で再調査され出した。いわば、コールド・ケースだ。

 1938年サンフランシスコ生まれのナタリー・ウッドが始めて映画に出たのは4歳の時。8歳の時、ユニバーサル映画と女優としての契約をかわしオーソン・ウエルズ主演の「離愁」でドイツ語を喋る孤児の役で本格的にデビュー。クリスマス映画「三十四丁目の奇跡」(47)で可愛らしい少女役をこなし2度目のブルー・リボン賞を獲得(「離愁」でも)、少女スターとして20本余りの作品に出演している。

 子役から娘役への一歩になったのがジェームス・ディーンと共演した「理由なき反抗」(55)だ。「私は、この映画で、とてもバッド・ガールを演じるのよ」とインタビューに応えているが、決していい子ぶらないその年代ならフツーの反抗期の娘役が、当時の社会の代弁者としてとらえられていた。「彼女は学校でケンカしても味方になってくれるような女性で僕も夢中になったね」とシドニー・ポラック監督も回想するほど。なにしろどこにでもいそうなのに、実はこんな美しい女の子はなかなかいないといった存在。まさにスターらしいスターなのだろう。

 ナタリー・ウッドの美しさがキラキラ輝いていたのがウォーレン・ベイティーとの「草原の輝き」(61)だ。ワーズ・ワースの同名の詩を読むシーンや恋人のバッドが気持ちとはうらはらに他の女性と関係をもってしまったことを知るシーン、そして心も癒され白いドレスと大きな白い帽子をかぶって別の人と結婚している彼を訪ねるシーンなど繊細で美しい表情がまぶしいほど。まさに青春映画の名作といっても言い過ぎでない完璧な作品だ。特にラストシーンは監督のエリア・カザン自身も「あのシーンに監督はいらなかった。彼女は良く理解していた」と絶賛するほど。

 「ウエスト・サイド物語」のマリアも可憐で軽やかなダンス姿もよかった。が、DVDになってない、スティブ・マックイーンとの「マンハッタン物語」は映画ファンは見逃せない一作。行きずりの一晩のセックスで子供が出来、その後から二人の関係が本物になっていく大人の愛の物語。モノクロ映画だが、ナタリー・ウッドのボディ・ラインにそった黒い胸の大きくあいたドレスがいいムードを醸し出していた。

 可愛い大人の女性として魅力を存分に出していたのは「グレート・レース」。彼女が登場するまでの25分間はトニー・カーチス、ジャック・レモン、ピーター・フォークのドタバタ劇。しかし、ナタリー・ウッドがちょっと気の強い新聞記者として登場し、グレート・レースを取材しながら一緒に豪華な車でのパリに向かっての旅は、ゴージャスで艶やかなトーンに変わって楽しい。コミカルな雰囲気もたっぷりで、惜しみなくそのセクシーなスタイルも見せてくれる。しかも、ブランケットだけで身を包み主題歌の「スイート・ハート・トリー」をハスキー・ボイスでチャーミングに歌っているのはとても素敵だ。「ウエスト・サイド物語」で「マイ・フェア・レディ」や「王様と私」と同じマーニー・ニクソンの吹き替えなんてする必要もなかったのにネ・・・。

 48年の「緑に誓う」での水のシーン溺れるというで恐い経験をしてから、水中恐怖症で知られているナタリー・ウッドが「草原の輝き」も「グレート・レース」でも実は水の中に入ったり、泳ぐシーンが出て来る。怖がる事を知っているからこそ、監督たちは、あえて水のシーンを取り上げ工夫して撮っていたのかもしれない。そんな彼女が水の事故に何で遭うのか30年も経ってやっと調べるのは、ファンからしてみると遅い! と思うがナンにもしないよりはいいだろう。

 ロバート・ワーグナーとの2度の結婚。噂の男としては、エルヴィス・プレスリー、ジェームス・ディーン、レイモンド・バー、タブ・ハンター、デニス・ホッパー、ウォレン・ベイティー、リチャード・グレグスン(数年結婚、一女有り)と見事な恋多き女ぶり。

 これを機会にスター、ナタリー・ウッドの作品にふれてみてはいかが。






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