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「初級篇 4巻目 デジタルシネマのスクリーンサイズについて」


 前回はフイルム上映の「スクリーンサイズ」についてお話をしました。今回はデジタルシネマのスクリーンサイズのお話をしましょう。
「初級篇 2巻目 デジタルシネマの仕組み」で2K、4Kというお話をしました。DCIによって“2K”は2048×1080ピクセル、“4K”は4096×2160ピクセルと決められています。ピクセルは小さな点(画像の最小単位)のことです。

図はイメージで“2K”と“4K”のチップの大きさは同じです。
同じ大きさのスクリーンに映写した時には“4K”のほうが“2K”より4倍クオリティの高い画質が得られることになります。
映画の歴史はフィルムからデジタルですので、スクリーンサイズもフィルムが基準になっています。ビスタサイズとスコープサイズです。
デジタルシネマはファイル名にその映画の情報を入れることに決められています。映画のタイトル、本編か予告編か、アスペクト比(画面の比率)、言語(オーデオ、字幕)、2Kか4Kか、音のチャンネル数、等々。それをCODE(コード)と呼びます。

デジタルシネマのスクリーンサイズは以下のように決められています。

CODE ASPECT RATIO PIXEL ARRAY SIZE
(名称) アスペクト比(横縦比率) ピクセル配列サイズ
F FLAT(1.85:1) 1998x1080(2K)
3996x2160(4K)
S SCOPE(2.39:1) 2048x 858(2K)
4096x1716(4K)
C FULL CONTAINER(1.9:1) 2048x1080(2K)
4096x2160(4K)

FULL CONTAINERはチップの全部を使います。


FLATはチップの横を97%使い、縦を100%使います。


SCOPEはチップの横を100%使い、縦を79%使います。

実際に上映するときは、映像の部分をスクリーン上にズームして映写します。そして、スクリーンの外側には映像のない黒い映像が投影されているわけです。
同じサイズでスクリーンに映写されれば画質のクオリティは同じです。しかし、ほとんどの劇場ではスクリーンを高さ(縦)を固定して幅(横)を変えることによって上映スクリーンサイズを調節しています。ということは画質で言うとSCOPEはFLATはより約1.26倍(=1080/858 縦ピクセル配列サイズ比)ズームアップされています。ですから、FLATのほうがSCOPEよりも画質のクオリティが高いと言えます。


1/24秒
 フィルムは上映回数が増えるほどフイルムは少しずつダメージを受けます。事故が起こらなくてもフィルム自体は劣化していきます。
ではデジタルシネマははどうでしょう。デジタルですから情報のデータが失われない限りデジタルシネマのファイル自体は劣化することはありません。しかし、プロジェクターの映像素子は劣化していきます。すると製作者の意図した通りに正しく再現されません。

2011年12月10日




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