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「初級篇 3巻目 スクリーンサイズについて」


 「スクリーンサイズ」と言うと皆さんはどんなことを思いつくでしょう。映画業界の中では作業する内容によって意味が違ってきます。映画の製作関係者、フィルムの現像関係者および映写技師等にとっては映画の画面の縦横の比率を表す意味で使います。しかし、 劇場の設計者および興行関係の人にとってはスクリーンそのものの大きさを表します。
 はじめに、広い意味から説明したいと思います。

●名 称        アスペクト比(縦横比率)
●スタンダード サイズ    1:1.37
●ビスタビジョン サイズ   1:1.85
●ヨーロッパビスタ サイズ  1:1.66
●シネマスコープ サイズ   1:2.35→1:2.39

"スタンダード"はエジソンが採用した基準です。フイルムにサウンドが焼きこまれていない、35ミリ幅のフィルムを1フィートを16コマ(当時の1秒の長さ)に分けた時の比率です。
"ビスタビジョン"は、鮮明な画質を得るためにパラマウント社が開発しました。35ミリネガフィルムを横に動かして、スタンダードサイズの2倍以上の面積で撮影します。そして、上映プリントは縮小して縦方向に動かすフィルムに焼き付けます。しかし、現在ではフィルムの質が向上したことによってこの撮影方式はされなくなり、画面の上映サイズの名前となりました。
"シネマスコープ"は、大型スクリーンに映すために20世紀フォックス社が開発しました。アナモフィックレンズを使用して被写体を横方向に1/2圧縮して撮影します。そして、映写のときにまたアナモフィックレンズを使用して大型スクリーンに映すシステムです。
これらは各製作会社の特許となりそれぞれの登録商標となっています。"ビスタビジョン""シネマスコープ"は現在、一般的には"ビスタサイズ""スコープサイズ"と言っています。
 実際のスクリーンの大きさについて考えてみましょう。
1950年代に大型スクリーンが出現しました。大型スクリーンの方が観客に強い臨場感を与えることができます。そのために技術上のデメリットも大きく、画質だけでなく音質もスクリーンの大きさ(場内の大きさ)に影響されます。特に音の進歩が著しく、今ではデジタルサウンドが普通になっています。
場内の大きさは客席数に比例しています。客席から見たスクリーンサイズを最もよく表すのが"画角"(客席からスクリーンに対する水平角度)です。スクリーンと最前列の席との空間がどれだけあるかにもよりますが、観客はスクリーンから最後部に向かって2/3くらいの位置の席を選ぶといわれています。その場所から人の視野角(目の最大視野角は110度とされています)を考えてスクリーンの横幅が設計されます。

 スクリーンが大きくなればなるほど映写の明るさの基準を維持するために大きなの輝度(ランプの明るさ)を必要とします。ランプの輝度を明るくするとフィルムの表面にかかる熱が強くなりフィルムにダメージを与えて、またそのために正確なフォーカスを得ることが難しくなります。 さらに、スクリーンを拡大すると画面の欠点が見えてきます。そして視覚的な問題が出てきます。 拡大されてスクリーンに映されたフィルムの粒子が荒くなってきます。画質が落ちフォーカスを維持するのがむずかしくなります。また画面の安定感がそこなわれてきます。縦ゆれ、横ゆれが目立ってピントの甘さが目立ってきます。
以上のように、画質に対する影響が出てきます。そこで理想的なスクリーンについて、映画館が始まったときからスクリーンサイズ(画角)と画質とのバランスについて研究が続けられています。そして、観客の臨場感をあらわすカーブと技術的な画像クオリティをあらわすカーブの交点から45度が理想的な画角であるとされました。

このようにして劇場のスクリーンの大きさが設計されています。


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"シネマスコープ"は20世紀フォックス社の登録商標でした。当時、フォックスは映画1本に付き250000ドルの権利金で各社に権利を貸しました。他社は権利金を支払うのを嫌って"シネマスコープ"の1:2.35の比率を少しだけビミョウに変えて自社の方式をつくりました。スーパースコープ(RKO)、ワーナースコープ(ワーナー)、メトロスコープ(MGM)。日本でも東宝スコープ、松竹グランドスコープ、大映スコープ等。

現在、これらの方式で撮影されたフィルムは"スコープサイズ"で上映されています。

2011年11月10日




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